火曜メルマガへ投稿した記事の改変版です。
既にご存知の方が多いかと思いますが、2010年5月15日に、IT戦略本部より「
新たな情報通信技術戦略」が発表されています。
この中では、教育分野に関しては、おおよそ次のことを取り組むとされています。
・情報通信技術を活用して
・双方向でわかりやすい授業の実現
・教職員の負担の軽減
・児童生徒の情報活用能力の向上
・21世紀にふさわしい学校教育を実現できる環境の整備
・国民の情報活用能力の格差是正
・情報通信技術を活用して生涯学習の振興
そして、その具体的な取り組みとしては
・教育の情報化の基本方針の策定(2010年度中)
・児童生徒一人1台の各種情報端末・デジタル機器等を活用したわかりやすい授業
・クラウド技術の活用も視野に入れた教職員の負担軽減に資する校務支援システムの普及
・デジタル教科書・教材などの教育コンテンツの充実
・教員の情報通信技術の活用指導力の向上
・学校へのサポート体制の充実
・有害情報対策や情報モラル教育の推進
・児童生徒の情報活用能力の向上
などが挙げられています。また、6月22日には、2020年度までの
工程表も発表されています。
さて、この中にあった、児童生徒一人1台の「各種情報端末・デジタル機器等」という所は、デジタル教科書・教材などの教育コンテンツの提供や、教員のICT活用指導力向上やICT支援員などの養成や研修のすすめ易さと兼ね合い、PCという汎用機よりも、PDAや、ゲーム機(DSiLL, PSP)、スマートフォン(iPhone,Android)という、一定の拡張性を持った用途を限った専用機を想定しているように読めそうです。(できれば、専用機にしたいのかもしれませんね。eTronとかEdu Tronのリベンジかもしれません・・・)
ですが、一方で、せっかく日常化の一歩目となったデジカメやOHC、プロジェクタなどの活用が、電子黒板の操作の難しさとの組み合わせで、普及の妨げになってしまうと、感じておられるご意見もお聞きします。「教育活動に役立つ、よいものを提案する」という流れとともに、「教育活動に使えるよう、研修やサポート体制などとも組み合わせた普及戦略」も重要視していきたいと思いました。