情報倫理とセキュリティ[畿央大]

「情報倫理とセキュリティ」
(2年前期:2単位 授業コード(540501)、科目コード(540400)

〔授業の到達目標〕
「教員のICT活動指導力規準表」のうち、次の項目を到達目標とします。

1.「教育の情報化」の推進
1-1.国の政策
1-1-1.教育の情報化に関する基本的なことを知っている。
1-1-2.教育の情報化の意義を説明できる。
1-2.学校における教育の情報化
1-2-3.情報モラル教育の必要性を理解している。
1-3.学習指導要領との関連
1-3-3.学習指導要領における情報モラル教育について理解している。
2.情報教育
2-2.授業準備・学習環境整備
2-2-2.ICTを利用して、情報教育を実施するために必要な素材や情報を収集できる。
4.情報モラル
4-1.情報社会の倫理と法の理解
4-1-1.情報社会において、責任ある態度をとり、義務を果たしながら教育活動を行なうことができる。
4-1-2.人格権、肖像権などの個人の権利について正しく理解し、尊重しながら教育活動を行なうことができる。
4-1-3.著作権などの知的財産権について正しく理解し、尊重しながら教育活動を行なうことができる。
4-1-5.情報モラルについての知識を持ち、教育活動において正しく行動できる。
4-2.安全・情報セキュリティ
4-2-1.情報セキュリティポリシーの大切さを理解できる。
4-2-3.個人情報を安全に取り扱うための方法を理解できる。
4-3.児童生徒への情報モラルの指導
4-3-3.自他の安全や健康を害するような行動を抑制できるように指導できる。

〔講義科目内容の概要〕
情報化社会の進展、特に、情報のデジタル化とコンピュータのネットワーク化により、今までは日常的に大きな問題にならなかった著作権侵害やプライバシー侵害、デジタルデバイドをはじめとして、様々な問題が生じてきています。
 特に携帯電話をはじめとする情報機器の急速な発展による「社会の変化」からも、学校現場において、情報モラル指導が急務とされはじめてきています。
しかし、一方では、対処療法的な指導や、禁止する指導では、根本的な問題は解決していないことも明らかになってきており、体系的・系統的な教育や、地域・家庭との連携の推進などが求められてきています。
 そこで本授業では、各地域での事例も参考に、情報社会における諸問題への対応力を深めながら、学校現場で情報モラルを指導するための態度の育成を取り扱います。

〔講義計画〕
第1回 オリエンテーション&ガイダンス
第2回 「教育の情報化」の方向性
第3回 「情報教育」における「情報モラル・情報安全教育」
第4回 情報社会の特質
第5回 著作権と知的所有権
第6回 信頼できない?コンピュータ
第7回 情報化社会の光と陰
第8回 コンピュータウィルス等の脅威と対策
第9回 情報公開と個人情報保護
第10回 情報セキュリティポリシー
第11回 コンピュータと健康
第12回 情報モラルモデルカリキュラム
第13回 心を磨く(「情報社会の倫理」、「法の理解と遵守」)
第14回 知恵を磨く(「安全への知恵」、「情報セキュリティ」)
第15回 まとめ(教員のICT活用指導力)

〔学習上の注意〕
授業の中で、Webによる資料収集や、グループワークなどを実施します。
また知識理解部分に関しては授業の内外で利用できるドリル学習なども予定しています。
積極的な活動や、授業外での自己学習などを期待しています。

〔使用教材〕
e-Learningシステム内の自作Web教材で紹介していきます。

〔参考図書〕
参考図書は、授業の中で適宜紹介します。

〔成績評価の方法・基準〕
演習の取り組み姿勢(出席等)、レポート提出、作成課題の評価によります。

〔学生へのメッセージ〕